学習の進め方1
敵を知り、己を知る。
受験勉強は、過去問で始まり、過去問で終わる。
受験勉強を始める時に、いきなり教科書や問題集、参考書に取り組む人を見かけます。 しかし、こういった計画性のない受験勉強をする人は、必ず入試で失敗します。 受験で成功するためには、まず現状と学習の対象を知ることから始めなければなりません。 なぜ、現状と学習の対象を知る必要があるのか? それは、時間と労力、そしてお金を節約するためです。 つまり、効率的に学習するためにそれらを行います。数学の2次試験でも、あるいは他の教科や資格試験でも、全く同様です。これらを実行するだけで、皆さんの受験成功率は20~40%上昇します。 実は、私は、こういう学習方法を学生時代全く知りませんでした。そのため、随分遠回りしましたし、時間も労力も、そしてお金も相当無駄遣いをしてしまいました。いろいろな生徒を指導しているうちに、この方法が最短であることに気が付きました。また、同様の指導方法を採用している指導者を複数知りました。ですから、自信を持ってお薦めできます。 ここで初めて知った読者の皆さんは、大変幸運だと思います。 いいえ、幸運中の幸運です。こういう幸運に出会うのも、結局あなたの実力なのです。 あなたは、この幸運を実力で引き寄せました。この幸運を、生かすも殺すもあなた次第です。よく考えてから、読み進めて下さい。 話を元に戻しますが、現状と学習の対象を知ることが、受験勉強の出発点であること、そして合格への近道であることを肝に銘じて下さい。 さて、現状には2種類あります。一つは、入試の現状、もう一つは自分の現状です。そして、学習の対象、それはセンター試験の過去問(過去の問題)です。 現状を知るためには、まず何をしなければならないのか? それは、「①過去問を解く。②自分の実力と地力を知る。③過去問を分析する。」の3点です。 以上3点を知るために、まず過去問を準備して下さい。次のリンク「準備する教材」の第3段階用教材から、過去問の「大学入試センター試験過去問演習数学1・A 2012 (東進ブックス) 」「大学入試センター試験過去問演習数学2・B 2012 (東進ブックス) 」「センター試験過去問研究 数学I・A/II・B (2012年版 センター赤本シリーズ)」の3冊を購入できます。 前の2冊を優先して購入して下さい。こちらは、過去問の分析力が大変素晴らしいです。他に類書がありません。今後の学習を効率的にしてくれる良書です。私の時代には、こういう本がありませんでした。3冊目は、旧課程の使いにくい過去の問題が大量に入っています。22年分と量は多いのですが、分厚くて使用上は大変不便です。もし最初の2冊がなければ、赤本1冊で我慢するしかありません。 センター試験の過去問を準備したあなたは、まず制限時間50分で最新の過去問を解いて下さい。(現時点で、マークシートに記入する必要はありません。その分も含めて制限時間を10分引きました。) 「えっ、今解いたら0点だ?」って。 いえいえ、そんなことはないはずです。ほとんどの読者は、5~20点周辺に集中するかもしれません。そして、今の実力を思い知らされるでしょう。しかし、最初の目的は、まず「敵を知ること。」です。これが、現状のセンター試験を知ることにつながります。 それから、たとえ習っていない範囲の問題でも、何か既習の基礎事項で解くことはできないか、と考えることも重要です。これが、②の「地力を知る。」ことと関係してきます。この習慣が身に付くと、別解を見つけられるようになります。 そして、カンで穴埋めして正解することも実力の一つです。こういうことは、受験勉強初期から始めないと、すぐには身に付けられません。早いうちから場数を踏むことで、皆さんの動物的カンは冴えるようになるのです。もちろん、このカンに頼ることは、あくまでも最終手段です。 50分間真剣に過去問に取り組んだら、正確に答え合わせをして点数を出して下さい。その際、もし解説を読んで理解できる点があれば、そこは必ず吸収して下さい。そうすれば、2回目の演習では確実に点数が上がってきます。また、問題だけは大雑把に覚えておいて下さい。「こういう問題が出題される。」とわかっているだけで、あとの参考書での学習における景色が全く異なったものになります。 最後に、結果を記録して大切に保存して下さい。 例えば、「2011年8月11日(木):50分で12点」という風にです。もし可能でしたら、簡単な表を作成して下さい。 この一連の作業を3年分行ってください。追試の問題は除いて構いませんので、全部で4~5時間かかるはずです。 過去問の分析に関しては、今はまだ知識不足・実力不足ですので、過去問の本の分析を軽く読み流す程度で済まして下さい。 ただし、次の3点だけはきっちり抑えておきましょう。最低これだけ抑えていれば、入試直前や本番中あせらなくて済みます。本番で失敗するパターンの多くは、計算力に関することや既知の基礎事項をうまく引き出せないことにあります。下記のことを反復して確実に抑えておけば、大失敗や大きな減点は少なくなります。 ①計算力はどのくらい必要か、また計算量はどのくらいあるか? ②どの程度の基礎的知識が必要か? ③傍用問題集や白チャートのどのレベルまで演習する必要があるか? また、前述したように学習の対象は、過去の問題だと書きました。最低でも3年分解くことにより、問題の傾向やレベル、入試問題との実力差などを自覚できるようになります。これらを自覚すれば、今後の学習計画と目標を非常に立てやすくなります。 これで第1段階、「学習の進め方1」は終わります。引き続き下の学習の進め方2へ進んで下さい。