学習の心掛け・その他003


003 まず1冊を仕上げる。


問題集や参考書を仕上げる時に、最初の1冊目が1番苦労します。

数学が苦手な人は、この最初で脱落します。おそらく、ここの読者にも、経験者は多いはずです。そう、苦笑いしているあなたもその一人です。しかし、心配する必要は全くありません。

優等生と劣等生の1番の違いは、わからない場面に遭遇した時の対応にあります。

優等生は、わからないところは、わからないまま進みます。そして、何となく無理解のまま繰り返します。

「えっ、逆なんじゃないの?」と思った、あなた。

それが、大きな誤りです。

本当は優等生でも、単元を学習した初期の頃は、そんなにきちんと正確に理解しているわけではありません。反復する過程で、理解度を上げているだけなのです。

そもそも数学は、優等生でも劣等生でも、両者が同様に先行知識がない場合、全く同じようにわかっていません。これは、高校教師であろうが大学教授であろうが、全く同じです。先行知識がなければ、みな同じように理解できません。

これについては、ブログでもご紹介した下の本に、詳細に記されています。数学を克服したい方は、必ず読んで下さい。高校受験用となっていますが、むしろ数学が苦手な高校生に読んでもらいたい本です。数学への誤解、数学の世界観が全く変わり、苦手意識が払拭されることでしょう。



つまり劣等生は、1回目でできるだけ理解しようとしますが、理解できないので前に進めず脱落します。その後、その参考書や問題集を反復せず、他のものに手を出して同じ過ちを繰り返します。

それに対して優等生は、理解できないところも「そのうちわかるだろう。」と安易に考えて、ひとまず参考書の切りの良いところまで一通り終わらせます。その後何回も反復学習して、徐々に理解度を上げ、最終的にはほとんどのことを理解します。

実際にあった話です。

ある高校に文系にも関わらず、国語、特に古文が大変苦手な高校生がいました。その高校生は、いろいろ迷った挙句、教師に勧められたある薄い問題集に取り組みました。8回程度繰り返したあともまだまだ理解が不十分だったので、その後も何回も何回もその教材を反復しました。入試が近づいてきましたが、今更新しいものに手を出す時間などなかったので、2次試験までその教材を繰り返しました。

彼は、入試直前までその教材を繰り返し、結局26回反復し、東大に現役で合格しました。仕上げた教材は、単語集、文法用問題集、過去問、そしてその教材のみでした。(もちろん、他の3冊も相当繰り返しました。)

この話から学べる教訓は、苦手教科ほど少ない教材に絞り反復した方が、良い結果をもたらしやすいということです。もちろん、余裕のある人は、他の教材にも手を出しても良いのですが、それ以外の人はいつも結果が芳しくないようです。

実際、数学や他の教科でも、似たようなことが頻繁に起こります。

数学の場合、6~8回繰り返した人が合格し、3回前後の人が落ちるなんてことがしばしばあります。補助教材、あるいは調べる教材としての購入は、全く問題ありません。しかし、メイン教材は、そう安々と変更すると受験まで間に合わなくなります。毎年、そういう受験生が何万人、何十万人といるのです。

そうならないためにも、最初の1冊は慎重に選び、たとえわからなくても何回も反復することです。この反復の方法が、意外とやっかいです。反復の方法については、次回、004 反復演習がすべて。で詳細に述べます。


誤解している高校生が多いようですが、苦手教科を理解できないことが恥ずかしいのではありません。反復しないことが、恥なのです。途中で放り出すことがみっともないのです。努力を放棄したことが、苦手教科を生み出したのです。優等生は、努力を放棄したりしません。どちらが勝ち組か?わかりますよね。

ここが、優等生と劣等生の大きな違いなのです。このたった一点が、その後の人生に大きく影響するのです。


引き続き下の学習の心掛け・その他004へ進んで下さい。
  • 学習の心掛け・その他004
  • Page Top